水性VS溶剤、外壁塗装はどちらを選ぶべき?

 

 

  • 水性塗料の特徴

水性塗料のメリットデメリットには、次のような点が挙げられます。

主なメリットは人体や環境への影響が少ないことです。水を主な溶剤としているため、揮発性有機化合物(VOC)の発生量を最小限に抑えられます。刺激臭もほとんどなく、発火のリスクも低くなっています。さらに、溶剤塗料に比べて扱いやすく、道具の片付けも簡単です。

デメリットは溶剤塗料に比べて耐久性が低いことです。外壁塗装ではネックとなりますが、最近では耐久性を高めた商品も開発されています。

また、水性塗料は気温が低いと硬くなるため、低気温の環境下での施行には不向きです。

 

  • 溶剤塗料の特徴

溶剤塗料のメリットデメリットは以下の通りです。

最も大きなメリットは耐久性の高さです。水性塗料に比べて長持ちし、塗り替えサイクルが長くなります。

塗料の種類が豊富で、希望の塗料を見つけやすいのもメリットの一つです。また、冬場の寒い時期でも乾燥しやすく、作業効率の良さにも優れています。

一方で、溶剤塗料の最大のデメリットは環境への影響です。揮発性有機化合物(VOC)の放出量が多く、作業中の臭いも強めです。このため、作業員の健康を害する可能性があります。

 

  • 環境負荷の低い水性塗料

環境にいい塗料を希望する方には水性塗料をおすすめします。もともと水性塗料は有害物質を含む溶剤塗料に比べ、人と環境に優しい選択肢として開発されました。しかし近年では、人と環境に配慮した弱溶剤塗料も開発され溶剤塗料の安全性も向上しています。

 

塗料選びは予算や目的、安全性などさまざまな要素が関係します。施工業者と相談し、プロの意見を参考にしながら最適な塗料を選びましょう。