外壁塗装に弱溶剤塗料を選ぶ時のポイント

 

1.弱溶剤塗料とは

外壁塗装に使用する塗料は、顔料・樹脂・添加剤の3つから作られています。この3つだけでは粘り気が強く塗装に使えないため、塗料を薄める溶剤を使わなければなりません。溶剤は水を使う水性と、シンナーなどを使う油性に分かれています。弱溶剤とは、油性塗料の中でも溶かす力が弱いものです。

 

2.弱溶剤のメリット

弱溶剤は密着性が高く、トタンやガルバリウム鋼板などの金属と相性がよいでしょう。水性塗料と比べると乾燥時間は短く、耐久性が高い長持ちする塗膜を作れます。強溶剤も似たような特徴を持っていますが、弱溶剤の方がシンナーの臭いを抑えられるでしょう。人体や環境への影響も少ないです。

強固な塗膜により家の寿命が長くなるため、住宅メンテナンスのコストも抑えられるでしょう。弱溶剤は艶も出やすいので、住宅の見た目にこだわりたい人にもおすすめです。

 

3.弱溶剤のデメリット

強溶剤と比較した場合、弱溶剤は乾燥までの時間が長いです。丈夫な塗膜を作れる点はメリットですが、硬い塗膜ゆえに建物がひび割れしやすいデメリットもあります。さらに、塗料への引火や周囲へ飛散する危険もあるでしょう。保管方法にも気を付け、周囲へ配慮しなければなりません。

弱溶剤と水性塗料はそれぞれメリットがあり、塗装部分ごとに分けて利用するのもよいでしょう。

 

塗料選びは、溶剤の種類よりも塗料の成分や下地の素材から判断するとよいでしょう。弱溶剤は耐久性も高く低コストですが、水性塗料の方が向いていることもあります。自身の住宅にあった塗料を選びましょう。